Contents of Treatment
患者様のご自身の血液由来成分を用いた治療法です。
当院では子宮内膜が十分な厚さにならない方を対象とした子宮内注入と卵巣機能が低下した方を対象とした卵巣内注入を行っております。
PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry)
PFC-FDは、PRP(多血小板血漿)に含まれる「成長因子」のみを抽出・濃縮し凍結乾燥させたもので、体内の組織修復・治癒などを促す因子濃縮物です。
患者様ご自身の血液から抽出した高濃度の血小板に含まれる成長因子を子宮内または卵巣内に注入します。血小板由来の成長因子は、細胞の成長をうながす物質や免疫にかかわる物質を含むため、着床不全や卵巣機能が改善される可能性があります。
自己血小板由来成分濃縮物(PFC-FD)を用いた治療は、不妊治療以外にも整形外科・歯科・皮膚科等、さまざまな分野で使われておりますが、まだまだ確立された治療法ではありません。
PFC-FDは感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の方のみ作製が可能です。
血液検査の結果によって作製ができない場合は、血液検査費用のみご負担をお願いいたします。(¥11,000)
体調の良くない場合や血液の状態によっては、ごく稀に作製が出来ない場合もあります。その際には再度採血をお願いする場合があります。
前腕から静脈血を49ml採血いたします。
採血ご予約可能日時は、
祝日・木曜・土曜を除く 12:00の採血枠のみです。
PFC-FDは、セルソース再生医療センター(特定細胞加工物製造許可施設、厚生労働省認可)に採血した血液を搬送し作製します。採取した血液を専用のチューブと遠心分離機を用いて遠心分離(遠心力を利用して、血液中の成分を分離する方法)し、フィルターを通して不要なものを取り除いた後、凍結乾燥を経て、成長因子のみを濃縮・抽出します。
作製には最低3週間ほどいただいております。
子宮環境・卵巣機能の改善が期待できる。ご自身の血液由来のものを用いるためアレルギー・副作用のリスクが少ない。室温長期保存ができるので治療スケジュールに合わせて柔軟に対応可能。
PFC-FDは、治療を受ける本人(あなた)の血液を使います。他人の組織を移植する場合に用いる免疫抑制剤を使うことがないため、この免疫抑制剤による副作用の心配はありません。
採血のために静脈内に注射針を刺す行為が必要となりますので、採血したところに一時的な痛みや腫れ、皮下出血を伴うことがあります。また、採血で、ごく稀に気分不良、吐き気、めまいを生じる場合があります。これらの症状が起きた場合には最善の処置を行います。
全ての方に効果があるとは限らず、胚移植まで至らない場合もあります。不妊治療の成否には様々な要因が関わっているため、この治療だけで不妊治療の成否を判断することは出来ません。
作製したPFC-FDが規格を満たさない場合や、作製途中で発生した問題により作製が完了しなかった場合など、採血を行ったにもかかわらず、治療ができない場合があります。
PFC-FD作製費用220,000円(税込)
この治療は自由診療です。
※感染症検査陽性の場合は、感染症検査費用として11,000円(税込)のみお支払い頂きます。
卵巣内注入 費用 110,000円(税込)※エコー、再診料等が別途発生。
子宮内注入 費用 22,000円(税込)※エコー、再診料等が別途発生。
月・火・水・金曜日
午前 9:30~12:30 午後 15:30~18:30
木曜日
午前 9:30~12:30
土曜日
午前 9:30~12:30 午後 14:00~15:30
治療説明会は土曜(不定期)17:00~19:30を予定しています。
診察の最終受付時間は受付終了30分前の18:00、採血のある場合には1時間前の17:30までとなっております。
お間違えのないようお気をつけくださいませ。
Appointment information
はじめて診察を受ける方は、インターネットかお電話でのご予約をお願いいたします。
初診予約専用電話番号 03-5159-1108
再診察を受ける方は、インターネットかお電話でのご予約をお願いいたします。
右記QRコードからもweb予約URLを携帯に送信できます。
再診予約電話番号 03-5159-1101
ご予約が遅いお時間(17:00以降)の場合、医師の指定は出来かねますので、予めご了承ください。
当院ではお子様連れの初診のご来院はご遠慮頂いております。
初診で来院して頂いた際、ファミリールームをご登録後ご予約頂くと、次回からお子様連れでのご来院が可能となります。ファミリールームの登録及び予約に関しての詳細は初診の際にご説明致します。ご理解の程何卒宜しくお願い致します。